ねぇ、聞いて。

が言えない人の、でも話したいこと

ねぇ、聞いて。その11

ねぇ、聞いて。

昨日、全然夜眠れなくて、深夜1時ごろに外へ出たんだ。

頭も全然回らないし、ひとまず夜風を浴びようとノロノロと外に出た。
道のど真ん中を進んだ先に大きな月が見えて、なんだか映画みたいだったんだ。
いつも使わない方のコンビニで紙パックのミルクティーを買って、ノロノロと前一度行った公園に向かった。

とりあえずぼーっと月を見ながら、コンビニの店員さんのことを思い出したりしていた。
そして、ふと思って、kindleのおすすめ本を見て、なんとなく気になった漫画を読んでみることにした。思い付きで本やマンガが読めるのってすごいな。ありがとう人類の叡智。

「この恋を星には願わない」

という切ない百合マンガを読んで、満足――というかなだめられたような感覚になった私は、またトボトボと歩いて、寮へと戻った。